下肢静脈瘤の硬化療法は注射でできる痛みも少ない治療です。静脈瘤を硬化して見た目を改善させます!

硬化療法とは

静脈瘤を起こしている足の静脈に硬化剤(ポリドカノール)というお薬を注入し、りゅう(こぶ)そのものをつぶして治療する方法です。
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硬化剤は血管の内側をくっつける糊(のり)のような効果があります。
くっついて固まった血管は、血液が流れ込んでふくらみにくくなります。

そして徐々に退化し小さくなっていき、そのうちに下肢静脈瘤ごと消えてしまいます。

硬化療法は、注射だけですので簡単ですが、大きな静脈瘤には有効ではありません。
大きな静脈に逆流がない軽い下肢静脈瘤(具体的には網目状やクモの巣状と呼ばれる中等度の静脈瘤)に行います。
下肢静脈瘤の大きさや血管の太さによって適切な濃度のものを使用いたします。

しかもこれのみでは再発率が高く、注射をした場所にしこりや痛みがしばらく発生し、一時的に血管をくっつけるために炎症を起こすので、皮膚に色味がついてその色素沈着が消えるのに半年から1年要することが多いのが欠点です。

再発率の低いフォーム硬化療法にて行います

再発率を抑える方法として、硬化剤に空気を混ぜた泡状の薬剤を静脈に注射する治療方法(フォーム効果療法)にて行います。
薬剤の濃度が薄くても効果があるのがメリットです。

硬化剤は血管に炎症を起こさせるため、一時的に硬くしこりとして血管が触れたり痛みや、皮膚の色素沈着を起こしますが濃度が薄ければその程度も軽くなります。

硬化療法の実際

目立ったこぶのある静脈に細い注射針を刺します(立った状態もしくは座った状態で行うことが多いです)。

硬化剤(ポリドカノール)を静脈の中へ注射します(硬化剤と空気を混ぜて泡状にしてから注入します)。

その後、静脈をふさぐために静脈にガーゼなどで圧迫し、その上から弾性ストッキングを着用していただきます。

弾性ストッキングは最低でも1週間程度、できれば3〜4週間着用を続けます(24時間でなくても結構です)。

治療は5〜10分間で終了し、そのまま歩いて帰宅することができます。
散歩や家事、事務仕事は治療当日から行うことができます。

注射範囲が広かったり、静脈が太い場合には1週間程度運動は避けるのが無難です。

硬化療法のメリット・デメリット

<メリット>

  • 外来でその場で治療ができる
  • 細い針で行うため傷跡がほとんど残らない

<デメリット>

  • 注入部の皮膚に色素沈着が残ることがある
  • しこりや痛みが残ることがある(時間とともに改善)
  • 根本治療ではないため再発してしまうことがある

硬化療法の費用について

健康保険が適用されます。
詳細は「下肢静脈瘤治療の費用」をご覧ください。

よくある質問

硬化療法とは何ですか?

静脈瘤を硬化剤という薬で「つめてしまう」治療です。
静脈瘤の原因である逆流そのものを改善するのではないので根本治療ではありません。

ふくらみのある静脈に対して、ふくらみにくくなるようにという意図で行います。

具体的にはどのようにやるのですか?痛くはないですか?

静脈瘤に直接針を刺して、硬化剤を注入します。針は27Gという非常に細いものを用いますので、針自体の痛みは最小限です。薬剤を注入するときには多少の鈍痛があることもありますが、我慢できない痛みというほどのものはありません。
これを一度に数箇所行い、その後は包帯をきつめに巻いて終わりです。もちろん、自力で歩いて帰れます。包帯は自宅で翌日に外していただきます。

副作用はありませんか?

一般的な副作用は、皮膚に色が残ること、そして血栓(静脈瘤が固まったあとのしこり)ができることです。
しかしこれらは数週間~数ヶ月以内には気にならない程度まで回復します。完全に消えるまでには1年以上かかることもあります。

大きな静脈瘤に硬化療法を行うと、しこりがひどく出てしまい、炎症を起こしてかなりの痛さになることもあります。
治療直後は大丈夫でもタイムラグを持って生じることがあります。

硬化療法は保険がききますか?

健康保険が適用されます。