ニッポンの下肢静脈瘤診療の残念な現状/患者様体験談より

   

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最近印象に残った患者様の体験談をごらんください。

整形外科の開業の先生からご紹介された患者様です。

かかりつけの整形外科の先生に、静脈瘤による浮腫やこむら返りなどの症状が辛いから、専門の先生を紹介して欲しいと依頼して、受診した病院は6つ。いずれも名だたる大病院の心臓血管外科または血管外科です。

大病院に紹介しても、「静脈瘤ではない」、「静脈瘤だが治療の適応がない」などとして帰されてしまったそうです。4つの病院では、超音波もせずに「静脈瘤ではないです」と見た瞬間に診断され、1つの病院では超音波をして「血管の逆流がないです」と言われ、もう1つの病院では「静脈瘤だけどまだ大丈夫!」と言われたそうです。いったい何が大丈夫なのでしょうか?

困り果てた整形外科の先生から「どこからどう見ても静脈瘤だけど、大病院で静脈瘤じゃないと言われ帰された。おたくで治療してくれませんか」というご紹介を頂きました。

当院に受診され、見た瞬間、誰でも静脈瘤とわかる静脈怒張、浮腫があり、静脈逆流による鬱滞症状(浮腫、下肢重苦感、こむら返り)、超音波でとても強い静脈の逆流を検出しました。静脈学会の静脈瘤診療ガイドラインの治療適応基準を文句なしに満たし、かつ、治療の除外基準にも該当しない患者様でした。なぜ、今までどこの病院でも治療してもらえなかったか、理解に苦しむと言いたいところですが、非常によく理解できます。つい最近まで大病院の心臓血管外科に所属していたのですから。残念ながら、これが、ニッポンの静脈瘤診療の現状なのです。詳しくは、なかなか治療してもらえない下肢静脈瘤という病気をご参照ください。

もちろん、この患者様は術後に静脈瘤による辛い症状から解放されて非常に喜んでおられました。

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